話題のスタートアップから聞いた2014年のモダンなウェブ開発まとめ!

Pocket

ウェブ系の開発、特に、新規サービス系は毎年使う技術が変化しています。私の所属する会社もそうですが、その仕事の中で、いくつかのスタートアップに開発関係について聞いたので、せっかくなのでまとめてす。

みんなが「うちはモダンだぜ!」って言っているわけではないので、ご了承下さいw。

 

まずはプログラミング言語から。

プログラミング言語の人気は下記のとおりでした。
1位: Ruby
2位: Java / Objective-C
3位: PHP

ほとんどのウェブ系スタートアップは開発にRuby on Railsフレームワークを利用しているようです。個人的にも、そりゃーそうだろうと思います。人数が少なく、また、全員のスキルレベルが高いのがイケてるベンチャーの開発体制の特徴。自動化が最も進んだ、てこの効くフレームワークが人気です。そのため、Ruby言語が圧倒的に1位。

次に多かったのはJavaとObjective-C(同順)ですが、これはiPhoneとAndroidのネイティブアプリのためですね。言語を選んでいるわけじゃなくて、ユーザにサービスを提供する方法として、ネイティブアプリを選んでいて、それをネイティブな言語で作っているという。TitaniumやPhoneGapなどのマルチプラットフォーム対応は未だにベストにはなってないようです。私はこれらはベストにはならないだろうと思っています。UI/UXを追求していく、新しいバージョンのOSの機能を迅速に取り込む、そのためにはネイティブが不可欠です。

PHPはやはり、「Rubyに比べてエンジニアの採用がしやすい」という、サービススケール(採用強化)の時のメリットがあるので、選択肢には必ず上がってきますね。ただ、採用だけを考えるなら、個人的にはJavaでもいいんじゃないかと思います。Play Frameworkなど、Rails派生系、スクリプト言語っぽいJavaも実用に耐えるようになってきていますから。

 

続いてFramework。

1位: Ruby on Rails
2位: CakePHP
3位: FuelPHP
番外: iOS SDK / Android SDK

言わずもがなですね。FuelPHPはCodeigniter派生系Frameworkです。Composer(RubyのBundlerのPHP版のような)も対応していたり、モダンかつ軽量・学習コストが低いフレームワークです。Railsは学習コストが高く、あらゆるライブラリも抽象度が高めだったりで、慣れていないエンジニアには使いにくい。その点、Codeigniter系は使いやすくていいですよね。CakePHPは個人的には否定的です。Railsの後を追いつつも、どうしてもPHP言語の古くからの習性を受け継いでしまっている。悪くはないものの、選択としてはどっちつかずかなと。効率化とスケールの狭間といいますか。早くCakePHP3系が出てほしい!おそらく2014年中には出るでしょう。

 

続いてインフラ。

1位: AWS(Amazon Web Services)
2位: さくらのVPS
3位: Heroku

AWSは圧倒的です。スタートアップ企業はほぼすべてAWSです。EC2, ELB, S3, RDSあたりを使っているところが多いです。メルマガ配信とかもSendmailとかじゃなくてAmazonSESだったり。AWSはスタートアップすべての命を掌握してるといっても過言ではないでしょう。

さくらのVPSは安いので人気ですw。スケールさせる前のプロトタイプ・βテストならさくらですね。

Herokuはあんまりそこまで人気がないです。素晴らしいのは間違いなくて、弊社も使いまくってるんですが、Herokuの提供するインフラの枠組みから外れそうになるとどうしてもAWSなどに移行せざるを得ない。また、AWSがスタートアップ支援しているのも理由としてあるかもしれません。無料クーポンのあるAWSと、便利だけど2dynoからはもう有料で柔軟性に欠けるHeroku。どうしても比較して、将来的に安心そうな方を選んでしまいます。

タスク管理

1位: PivotalTracker
2位: Redmine
3位: Github
4位: Atlassian JIRA

PivotalTrackerはアジャイル開発用タスク管理のデファクトスタンダードといっても過言ではないでしょう。弊社もこれです。圧倒的にUIが便利!JIRAもPivotalTrackerに似たJIRA Agileがあります。

Redmineもまだまだ生きてるぜ!あんまりタスクがころころ変わる新サービス系には向いてない気が個人的にはしますw。

Githubはちょっと変わり種。本来コラボレーション開発、プルリクエスト開発、コード管理のサイト。しかしながら機能も豊富で便利!タスク管理までGithubでというのも不思議ではない。

 

コード管理

1位: Github
2位: Bitbucket

まぁ、みんなGit系です。はい。自前でホスティングしよう的なのはあまりスタートアップではないです。そんなにユーザいないから課金額も大したものじゃないし。

 

コミュニケーション。特に順位はつけがたい。。。HipChat(弊社はコレ!)、ChatWorks、Facebook、Google、etc…。HipChatとかだとPivotalTrackerとかとも連携出来たり、結構デファクトスタンダードですね。

 

最後にツールをいくつかピックアップ!

Chef, Capistrano : トレンドですね!
Mixpanel, Google Analytics : アクセス解析系で定番どころですね!
Jenkins, CircleCI, TravisCI : 自動テストって必要だよね!でもJenkinsめんどいし使いづらいところあるし、ウェブ系CIツールっていいよね!
Vim, Emacs : どっちかっていうとVimmerの方が多かったかな!XCodeやEclipseも欠かせないけどこれらは必須だから使ってる感じかな!

 

なんか途中から!書けばいいや的になりました。すいません。個人的にはまとめると、

1. 「サービスに集中する」。それ以外には人的リソースは割かない
2. 自動化出来るところは可能な限り自動化する
3. ハイレベルなエンジニアしかいない事を前提とする or 採用しやすさをキープする

かなと思います。「そろそろスタートアップに転職してみようかな、自由の効く独り身な20代のうちに」とか思ってる方とか、是非参考にしてみてください!

–201401/27 ちょっとだけ追記 —
Pythonを主に使っているところというのは聞いた限りではほとんどいませんでした。もちろん、ちょっとしたシェル代わりだったり、ツールの関係で書いたりはありました。海外、シリコンバレーなどだと、RubyとPythonは2大人気ですが、国内ではなかなか大手の導入事例も多くなく、普及は今ひとつ、Rubyより人材採用も難しく、Pythonの採択はCTOの好み次第ではないかなと思います。言語としては厳格で、読みやすく、レバレッジの効くFrameworkが主流で、個人的には良い言語だと思います。

PHPは技術的メリットよりも採用面でのメリットの方が注目されているように思います。多くの人が使える言語というのは非常に強力なメリットです。
個人的にはCakePHP3系や、Phalconなどの新しいPHP言語のFrameworkに期待しています。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です