成功するベンチャーの判断基準: 3年後に当たり前の物になっているかどうか?

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最近色々なスタートアップ、ベンチャー企業が生まれてきていると思います。
「どれがイケてるのか?」さっぱりわからないので、数撃ちゃ当たる戦略で、シードファンドができてきているのかと思います。その中で、私が、「どのベンチャーがいけてるのか?」と聞かれた時に返す言葉を書いておきます。

それは、「3年後に当たり前のものとなっているイメージが沸くサービスであるかどうか」です。
今無い習慣を創りだすのがベンチャーであり、イノベーションです。
今は受け入れられないものの、少しずつ受け入れられていき、3年後にある程度の市場規模を確保出来ていて、世の中の人にとって当たり前のものになっているもの、それを事業としている会社がイケてるベンチャーだと思います。

たとえば、ソーシャル・リクルーティング。
これは、当たり前のものではないと私は思っています。
社員全員がわーっっと自社の求人を応援して、応募が来て、そこから人が採れる。
人は簡単に求人についての話を聞きに行くことが出来る。
これは3年後に当たり前になっているか?といわれると、なんとも。
まず、社員全員の数がいっぱいいないとソーシャル・リクルーティングは成り立たないわけで。
そんなに友達がいっぱいいる社員がいっぱいいる会社が日本にたくさんあるかというと、無いわけで。
なので、世の中にとっての当たり前はやはり、今の求人媒体のほうでしょう。

なんとなく、次はストリート・アカデミーなどのCtoCの教育プラットフォーム。
これは当たり前になっているかどうか、結構微妙です、予想できないです。
欠かせない存在かというと、受講者側にとっては欠かせないサービスというわけではないですし。
個人的には少なくても、「ココナラ」は当たり前のものにはならないだろうと思います。
「ストリート・アカデミー」は微妙、なるかも、という感じがしています。

続いて、フリマアプリ。これは当たり前のものになると思います。
今まであったニーズ、しかし満たされていなかったニーズ。これは今のユーザの食いつき具合や、市場規模から想定出来ます。古い服は他の人に安価で譲る、これは当たり前の行為に変わっていくように思います。「あの頃は古着屋で二束三文だったのに、いまは1000円とかで中高生が喜んでお下がりを買ってくれて、感謝してくれる、良い世の中になったねー」って、3年後には必ず言ってそうなイメージがあります。

いま考えれば、スマホのアドネットワークなんかはどう考えても当たり前のものになるものですよね。広告のメディエーションやエクスチェンジも当たり前のものになるはずです、来年ぐらいには。(来年で日本に来てちょうど3年ですね)

リワード広告は当たり前のものにはならないでしょう、たぶん。
いまは割りと当たり前ですが、広告の本質をついたものではないので、また懸賞とかのブームと一緒で、すぐ廃れる、ブームでしか無いと思います。

オフシェア系サービスは当たり前のものになると思います。
コストが1/10になる発注サービスが当たり前のものにならないはずがありません。
いまはまだ先駆者しか使っていませんが、徐々に浸透していくはずです。スマホのアドネットワークも最初はそうでしたしね。

そういうわけで、「いまはすこしずつしか伸びていないんだけど、3年前には当たり前になるはず」と思えるサービスをやっている会社はいけている会社だと思います。

 

というわけで、「いまやっている事業は3年後に世界をどのように変えているか、当たり前のものになっているか」を自分で考えつつ、各皆さんにも考えてもらえればと思います。

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