IT勉強会で何かを得るためにはどうしたらいいのか?

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まずはじめに、IT勉強会で得られるものを定義したいと思う。
私が思いつくのは主に以下の3つだ。

  1. 深い知識
  2. 新しい知識との出会い
  3. 人との出会い

では、この3つを得るためにはどうしたらいいだろうか?
まずはじめに、それぞれこの3つを得られるのは、それぞれ種類の異なる勉強会だと思う。

1. 深い知識
深い知識が得られる勉強会は、たとえば、「カーネル読書会」や、社内などで行われる「各サービスでの急上昇トラフィックへの対応方法勉強会」、「iOS7 SDK で追加されたAPIの使い方の相互発表勉強会」などが上げられると思う。

読書会などではお互いにディスカッションをかわすことで、自分の中で不明だった点、意識していなかった点などが分かり、理解が深まる。よりよいプログラミングコードが書けるようになるだろう。よりよいプログラミングコードを書けるようになりたい人で、コードを読むのが好きなど、勉強会の主旨にあった人であればぜひ積極的に参加すべきだろう。

社内での情報共有は、最新の、一般に出ないレベル、大企業ならではのトラフィックや事象への対応などのノウハウが手に入るだろう。社内ではなく、大手企業などが主催する勉強会でもこういったノウハウは得られると思う。そういったノウハウが必要な状況に到達出来る可能性があるのであれば、ぜひ積極的に参加すべきだろう。

「iOS7 SDK で追加されたAPIの使い方の相互発表勉強会」的なのでは、全部の新しいAPIを自分1人で理解するのは大変(英語を読まなきゃいけないし)なので、お互いに部分部分担当して日本語訳してきて、発表すると非常に有意義だろう。お互いに知識を持ち合う事こそが「勉強会」だと思う。

勉強会ではなく、セミナーなども、IT勉強会と定義出来なくはない。海外の著名人がくるセミナーなどは、知識だけでなく、その著名人の語る物語、ストーリー自体が面白かったり、印象に残ったり、そして、知識が身についたりする。積極的にオススメしたい。私も結構参加している。
例えば、こういったセミナーなどは楽しいだろう。
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2. 新しい知識との出会い
「今までまったく視野に入っていなかった知識が手に入る」勉強会というのがいくつかある。「Unity勉強会」や「最新の広告についての勉強会」とかなど。今までUnityやアドネットワークとか知らなかった人が参加すれば、それらについて軽く触れる、理解する機会として非常に役立つだろう。しかし、新しい知識というのは、必要ではない知識の可能性も高い。また、必要な知識であれば、アドネットワークについて既に語られている別の勉強会で行われたSlideshareやU-NOTEを見たり、Unityであれば実際に本を買ってぱらぱら読む・触ってみる、などしたほうが、投資した時間当たりに得られる有用な知識は多いかと思う。
なので、個人的には新しい知識との出会いのためのIT勉強会の参加はしないようにしている。

このタイプのIT勉強会が一番多いように思ったので、先日「IT勉強会には意味が無い、得るものがない」といったブログ記事を書いた。

あくまでこれは私の主観なので、勉強会の雰囲気がすき!人の話を聞くのが好き!など、自分に必要なさそうな情報でも楽しんで聞ける人はぜひIT勉強会にに積極的に参加して欲しい。

3. 人との出会い
これは本来の勉強会の意図とは違うので、1, 2に真面目に参加した結果、副産物として手に入る程度に思ったほうがいいと思う。1, 2に真面目に参加しなければ得られないだろう。また、参加する場合は、出来れば発表者の側に回ったほうが、出会える人数は上がる。非発表者対非発表者の場合と比べ、非発表者からすれば、発表者はプロフィールが分かっていたり、何について話しかければいいのか分かりやすいので声をかけやすい。

エンジニアの採用が難しい昨今なので、エンジニアの採用のために勉強会に参加して発表しまくる会社代表やCTO。アドネットワークの営業のために勉強会に参加して発表しまくるアドネットワーク営業担当者などがいたりもする。

こういった「営業目的」の人が多い発表会は、発表会としては、得られる知識のレベルは下がってしまうだろう。営業目的の人たちが真に役立ち知識を携えて発表してくれるなら素晴らしいが。。。

 

以上をトータルして、「IT勉強会」は得られるものは多い。

ただし、発表者になるのが本を書いたりするよりはハードルがだいぶ低いため、他の目的で来て発表したり、なんとなく発表したりの人も多く、クオリティに高低が見られる。

例えば、iPhoneアプリの開発勉強会では、私が発表した場合と、岸川克己さんが発表したりでは、クオリティ、得られる知識レベルに非常に差が出る。岸川さんがいるかいないかで勉強会全体の品質に影響があるレベルだと思う。(きっかわさんのターン!ってTwitterでつぶやくひとがよくいるw)

会場代4000円と丸1日を費やして、営業スライドを延々説明するような勉強会も一部にはあるかと思う。

参加する勉強会は選んだほうが良い。

自分が欲しい知識を互いに持ち合って勉強する「勉強会」か、本当に知識のある人が実施する「セミナー」か、当たりが私個人としては、ぜひ参加したらいいんじゃないかと思う勉強会です。もちろん、前者の勉強会の場合は積極的に知識を出すよう努める、ディスカッションに参加するよう努めるなど、積極的な参加が不可欠だと思います。

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