"オンコール"に対する憎しみについて
オンコール、という言葉をご存知だろうか?これは、24時間対応が求められる職業の人に対して稀に付帯する仕事である。
たとえば、
・サーバサイドエンジニア
・クリティカルなアプリのエンジニア
ほかにも
・医者
・看護師
など、24時間対応を求められる職種につきまとう。
オンコールの仕事を依頼されると、携帯、もしくはPHSが会社から付与される。そして、万が一何かあった場合には、その端末に電話やSMSが受信され、緊急の対応を行うことが要される。
基本的には なにもかかってこない のがオンコールの原則である。その上、オンコールの仕事を受けると給与が割り増しになるなど、非常にお得に思われる。
ただ、オンコールの仕事は基本的にはみなオンコールを憎んでいると思う。オンコールはいつでもどこでも割り込んでくる。
たとえば、
・ご飯食べている時
・電車に乗っている時
・初めてのデート!夢の国でプーさんのハニーハント♪中
・夜の睡眠中
全てにおいて、オンコールは他の事象より最優先される必要がある場合がある。乗り物に乗っていたらまずすぐ降りて掛け直さなければならない。ご飯食べてても一旦はしをおかなければならない。対応が電話のみで終わればまた食べ始められるが、既にご飯は冷えていることだろう。
睡眠中の場合もパッと起きて頭フル回転させて、電話のみで終わればまた布団の中に戻れる、が、一度フル回転で起きた脳がもう一度そんな簡単に寝られるだろうか?
つまり、オンコールはつらい仕事だということだ。プライベートにもいつでも割り込んでくるため、プライベートに常に仕事の緊張感がいくらか伴う。どこで何をするにも考慮にいれなければならない。
それに加えてオンコールの憎むべきところは、オンコールは妥協手段だということだ。
なぜなら、基本的には24時間対応したい、しかし、24時間人を付ける(夜勤の人を雇う)ほどのコストは払えない、という場合の妥協案だからだ。
それなら24時間対応が不要なビジネスに切り替えるか、コストが回収可能なビジネスに変えた方がいい可能性がある。
また、オンコールの本当に憎むべき点は、それが本人以外にも影響のある点だ。
・デート中の相手は、オンコールでデートを強制終了される
・もし誰かと一緒に帰宅中でも、途中で別れるか、待たなければならない
・睡眠中近くにいようものなら一緒に真夜中に起こされる、大音量のオンコールによって
オンコールがオンコールの仕事を受けている人とその周りの人に莫大な影響を与えることは間違いない。
もしほとんどかかってこないオンコールなのだとしても、常にかかってくる不安は知っている人全員にふりかかる。
オンコールは精神を圧迫する憎むべき仕事だ。
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