アイデアをDemoDayでパクられ先に出された?ように見えるスタートアップを紹介_| ̄|○

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個人的に、アイデアってとても価値があるけど、アイデアだけだと全く価値がないと思っている。今この記事を読んでいるみなさんもそう思っているだろうか?

それとも、「プログラミングを覚えてこのアイデアのアプリで起業しよう」と思っているだろうか?

少々痛烈ながら、実例でそうして起業した場合に想定されうる最悪のケースを1つ紹介しよう。

『Motto〜写真のように動画がとれる〜』株式会社DENTi
http://www.movidainc.com/blog/20131113/995/

Movida JAPAN 4thに採択され、DebutDayで紹介されたスタートアップだ。写真を撮る時、「はいちーず!」といっている間にみんな髪型整えたりすると思うけれど、そのタイミングの部分も録画していて、写真+動画で、二度写真が楽しめるようなアイデアだ。2013年11月13日時点でデモ・プロトタイプはできていた。ただ、実用は出来ないレベルだった。

そして、現時点でまだリリースされていない。(もし見つけたら教えてほしい)

 

ところで、2014年1月20日、HiCheeというアプリがAppStoreでリリースされた。
HiChee 〜「3,2,1,パシャ!」がムービーになる魔法のカメラアプリ〜
http://hichee.kayac.com/

面白法人KAYACさんのアプリだ。アイデアとしてはMottoにかなり酷似している。しかしながら、クオリティはHiCheeは非常に高い。サーバ連携を伴わないなど、MVP・スモールスタートの試金石としてはほぼベストな状態に思う。ぜひ試してみてほしい。


もしかしたらVineに続くアプリになるかもしれない。

 

というわけで、素晴らしいアイデアと、素晴らしいプロダクトを紹介してみた。この中で述べたいのは、アイデアはユーザに提供して初めて価値がある、というただ1点。ユーザに提供しない、出来ないアイデア・チームに価値はない。開発力・スピードはあるに越したことはない。「ビジョンが起業で最も重要」とはよく言うし、激しく賛同するが、最低条件として、「MVPを最も迅速に開発、提供できるチーム」は必要だ。

その条件が揃っていないチームを法人化させることには私は反対だ。もしそのチームのアイデアが優れていたものであるなら、すぐにアイデアは模倣され、より磨き上げられ、競合優位性を築き上げられてしまうだろう。力のあるチームによって。

※HiCheeのアイデアがパクリかどうかについては私は把握していないし、批判するつもりは全くない(0%)。そもそも、このアイデアは面白いからなんかハッカソン出るときに作っちゃおうと自分がパクる気さえあったのだ。ごめんなさい。

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