大学2年生は起業する最高のタイミング
こんにちは。Open Network Labから投資を受けているスタートアップ企業、アクトキャットの角です。先日はTechCrunchのイベントに登壇、掲載され、インキュベイトキャンプにも参加(弊社CTO)、沢山のメディアに取り上げて頂いています。(THE BRIDGE, CNET, THE STARTUP)
(THE STARTUPはいつも尖ってるなーw)
というわけで、初めて私のブログを見る人向けに「俺ベンチャーなんだよ!」と自己紹介してみました。そのうえで、結構最近というか、1年ぐらいもがき続けているのですが、大学生の時に起業しておけばよかった!と思うので、ぜひオススメしたく、ブログを書いてみました。
具体的には、大学2年生が起業する最高のタイミングだと思います。
なぜかといえば、まず、起業に必要な条件を3つあげてみます
- キャッシュ・フロー
- 仲間
- アイデアとそれに対するやる気
この3つを備えているのは大学2年生だと思うからです。3年生もおそらく備えているのですが、2年生のほうがベストだと思います。それについては後述します。
まずキャッシュ・フロー。当たり前ですが、大学生は「大学生」が本業。起業してもそっちは副業。そっちで利益を上げる必然性はない。奨学金などで生きていける。社会人を雇えばお金は必要になりますが、今は起業は一人からでも始められる時代。お金の心配がいらない大学生の時が一番リスクが低く起業できます。
次に仲間。大学2年生になればサークルにも入ってるし、学科の友達もできているし。何か面白いことに飢えている人は周りにたくさんいるでしょう。すぐに「やろう」っていう仲間を見つけることは出来るはずです。(どれぐらいやれるかは人によりますが)
最後に、アイデアとやる気。やる気というか、モチベーション、エネルギーは人間の持つ限りある資源だと考えています。何かにやる気を出している時に、その他にやる気を出すことは難しい。3年生になれば就活やサークルの牽引(リーダー的な)、研究などが入ってくるかもしれません。2年生のタイミングが一番、起業というエネルギーを消費する仕事を体験するのに適していると思います。アイデアはまぁどこにでも落ちていると思うので、あとはエネルギーだけあれば。
たとえば、リブセンスの村上さんなども大学生の時に起業しています。
固定費が低い学生のうちに起業すべきです:日経ビジネスオンライン
そして、起業することは大いにメリットが有ります。一番大きいのは、「就職活動に有利」ということです。いやいや、起業なのに就活ってって話になるかもしれませんが、それが大学生が起業した時に得る一番のリターンだと感じています。最大のリターンという意味ではなく、起業した大学生の多くが得られるリターンという意味です。本当は就職が不要になる方が良いですしね。
なぜかといいますと、「起業」するときには投資家に話をしたりたくさんするわけですが、この事業計画書、マーケットサイズやアイデア、チームとかの話だけでなく、「なぜ自分たちがこの事業をやるのか」というのが非常に問われるからです。これは就職の時に「なぜこの会社に入りたいのか」という部分とほとんど一致します。たとえば、具体例を上げると、「高校生の頃予備校に通っていたけど、あの時の仲間と一緒に勉強したから今の自分がある。ただ授業をリピートするだけじゃなくて、切磋琢磨し合える体験型の予備校をもっと全国に広めたい」など。自分の体験などのエピソード、バックグラウンド、起業背景が重要視されるのです。
これはベンチャーキャピタリスト、丸山さんのブログです。
No Guts, No Growth. : こうして事業計画書もESと同じようになっていくのである
この記事の中身は「ES同様、事業計画書も調達ノウハウなどによってみんなおんなじようなものになっていくよねー」的な雰囲気の内容だと私は認識していますが、その根本には、「ES」と「事業計画書」はどちらも重要なコンテンツが同一(起業背景、起業した理由・就職したい理由)であり、比較対象となりえるから並んでいるのだと勝手に認識しています。
正直なところ、就活生の「なぜ入社したいのか」は起業家の「なぜこの事業を自分たちがやるのか」に比べたら、多くの場合ペラッペラです。薄っぺらです。1社に絞ってエントリーするわけじゃないですし、自分の背景なんか知らないわけですし、事業計画書だったらベンチャーキャピタリストが一緒にいくらか考えてくれますが、エントリーシートは自分で書くしかないわけです。事業計画書より薄くなるのは必然です。
つまり、
- 事業計画書が書ければエントリーシートは余裕でかけます
- 事業計画書ならベンチャーキャピタリストからフィードバックをもらいながら改善し、事業を起こすことが出来ます
そして最後に、
「起業家は全ての仕事を請け負うので、会社に入社した時に、自分にとっての雑務を代わりに行ってくれる全ての社員に対して感謝出来ます」
↑これ、個人的に凄く大きいかなって思います。結構大学生も社会人も、「法務はゴリ押しで通す!」とか「会計とか面白くない、役に立たない」とか「俺が稼いでいる!」「俺がデカイことをやり遂げるんだ!」みたいな感覚を持っちゃう、態度に出ちゃうことがあるかと思うんですが、これってキャッシュ・フローを担当してくれている方がいたり、労働基準法に合わせてきちんと労務管理をしていたり、会計をしていたり、ありとあらゆる業務を他の方がしてくれているから、エンジニア職や営業職などに注力できるんです。自分で起業すると自分で全部するしかない。全ての種類の仕事を体験し、苦労し、それをしてくれる人がいることの有り難みを知ることが出来ます。
また、全ての仕事の種類を体験するということは、自分が何に向いているかを探ることが出来るということでもあります。「事務職にしようかなー」とか「やっぱり総合職かなーとか」浅はかな悩みはしなくて済みます。実体験を元に、「自分は事務職をやった時はこう感じたから向かない」など判断できます。既に就活を何十社もやったようなものなのです。百聞は一見にしかず。一見どころか体験しているわけですから、まず間違いないです。
「自分に向いている仕事を探すための方法としても起業はかなり有効」です。
さぁ今すぐ仲間を集めて、シードアクセラレータープログラムに参加しましょう!
まぁ仲間集めはまたあとでもいいです、まずは応募から!
- Open Network Lab
- Incubate Camp
- Beenos
- mugen labo
- Samurai Incubate
- MOVIDA
- Skyland
- EAST Ventures
- Y-Combinator
- 500-startups
その他にもたくさんあります。とにかく全部応募してみればいいでしょう。
最初のハードルとして、リンクぐらいは自分で見つけてくださいねw。
さて、最後に、なぜ2年生なのかというと、まぁもうお分かりかとは思いますが、3年生の時に役に立つスキルを3年の必要になってから身につける、というのが理想的では有りますが、起業ってそんなぱぱぱっと出来るものではないので、1年以上前の2年生がいいだろうと。また、エネルギーも2年生の方が持ってるだろうと。そういったいろんな理由から2年生を推します。これから2年生になる1年生でもよいでしょう。
3年、4年で起業すると、投資家から資金調達して、事業を進めようとして、内定などは既に辞退して、という状況で次のラウンドの調達ができないと、結構ストレスハンパないだろうと思います。実例として存在していると思います。起業は数ヶ月とか1年とかでぱーんっとうまくいくものではないので、3年生からスタートでは少々遅い。
最近話題のGunosyも、本当は消え行く運命だったスタートアップだと思います。そこに共同創業者である木村さん(Atlantisという会社をグリーにバイアウトした敏腕起業家)がジョインしたから今の形がある。遅くに起業なり事業を始めると、「就職」か「廃業」かという2択になりがちです。どちらも十分に選べるだけの時間的余裕がある2年生がよいでしょう。
ということで、色々長々と書いてみましたが、まぁ
「起業は学びが多いから大学生の時にでもぜひ始めてみたらいいよ!」というだけです。
もし色々相談したい方いたら私までTwitter等で連絡下さい。フォローもよろしくです。
@sumyapp
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