MOVIDA Debut Day 2013 まとめとTOP3ランキング(Movida Japan Demo Day)
MOVIDAのシードアクセラレーター・プログラムでアクセラレーションされ、MOVIDA Debut Day 2013で発表されたプロダクトは以下の15社だ。これには、登壇せず、ブース出展のみの起業も含まれる。一覧は下記のとおりだ。
- 暇スイッチ
- iLegend
- Eigooo
- Re:code
- Bizzlio & Startup Jukie
- schooldio
- CRAFTORY
- 本の要約サイトflier
- aorb
- Lensy
- Closedcafe
- Reach
- Motto
- YAOYA
- 電子卒業アルバムえがおの本
なお、MOVIDA Nightの公式な順位はMOVIDA JAPAN公式サイトで公開されるかと思うので、そちらをみて欲しい。(2013/11/8 23:00時点ではまだみたい)
ほんとは1個ずつ紹介する気はなかったんだけど、1個めが「暇スイッチ」というタイトルなので、「どうせお前暇なんだろ?」と言われたような気がしたので、「はい、もしかしたら暇かもしれません」ということで、紹介していってみようと思います。全部リンクを張ったりは面倒なのでしないので、適宜気になるのがあればググって欲しい。
1. 暇スイッチ
暇な時はスイッチをONにしておくと、友人とかがその状態がわかるというスイッチ。
ONにしたあと12時間で自動的にOFFになるとのことだ。
ONにしたら、イラスト共に、TwitterやFacebookに投稿されるので、バイラル率は抜群だ。
ただ、個人的には、中毒性の有るアプリではない、
スイッチをつい押してしまうアプリではないと感じている。
そもそも、このアイデアに似たアプリは既に沢山出てきて沢山死んでいった。
これも3ヶ月ほどで死ぬのではないか?と思っている。
ユーザが滞留しないソーシャルツールは、よほど便利でない限り、ユーザはアンインストールするだろう。
ただ、Demo Day時点でリリースしているのは凄い。いや、当たり前か?
2. iLegend
なんかアチーブメントを達成するアプリらしい。
正直、全部英語だし、ニッチだしで、私にはさっぱりわからないので、説明は割愛させて頂こう。
ただ、彼らは留学生で、コアユーザがいる限りはサービスは続けたいとの事だった。
このサービスのように、サービスを放置するスタートアップやPivot(ではなくトラベリング)をするスタートアップが多い中で、サービスに強いこだわりを持っているところは少ないだろう。
3. Eigooo
レアジョブなどの英会話サービス系のチャット版だ。
いつでもどこでも予約なしで出来るのが特徴。
Lang-8に近いかもしれない。
個人的には、「女性」の英語の先生が「身振り手振りも踏まえた動画添削」も付けて回答してくれるチャットなら、めちゃくちゃ流行ると思う。レアジョブ系サービスは「安くて英語も勉強できるキャバクラ的なもの」として使っている顧客も多い。個人的には、そこのユーザ層を取りに行くべきだろう、間違いなく。
これはたまたま会場で居合わせた起業家と話した時にいきついた結論・1案だが、まぁ間違いなく、刺さると思う。顧客にぶっ刺さるだろう。
「セクシーな英会話教師があなたのためだけに動画で英語を添削して教えてくれます」
WaoooなUVPだ。(勝手に違うサービスにしちゃってすいません)
4. Re:code
全く覚えてない。っていうか、発表あったかな。。。なかったかも。
ウェブサイトも残念ながら「Welcome to nginx!」が表示されるだけだ。
http://www.entonic.co.jp/
こんにちは、nginxさん!
5. Bizzlio & Startup Jukie
Next Gunosyになりそうなニュース系サービスだ。
最も異なるのは、ニュースをたどるということ。
例えば、きゃりーぱみゅぱみゅが好きな人がいれば、きゃりーぱみゅぱみゅのニュースを今後も継続してみたいという意志をアプリに伝えればいい。すると、きゃりーぱみゅぱみゅに関するニュースが今後でる度に「続報」として次々表示される。過去のものも見られる。
すごくギークな人向けのニュースアプリだ。
でも、正直、名前変えたほうがいいと思う。
http://bizzlio.shiroyagi.co.jp/
Gunosyもだけど、Gunosyよりよくないw。
6. schooldio
これまた誰もが一度は考えそうなアプリ。高校生が大学を選ぶとき困るよねってことで、大学生が大学について高校生に教えてあげるアプリだ。
まぁ、大学生に使う理由がないので、まったく流行らないだろう。
このサイトを使うと大学生が高校生にモテるというなら使うかもしれないが、
そうしたときに出来上がるのは酷いレビューサイトだ。。。目も当てられない。
「みんなの就職活動日記」はみんなが就活中に使うので就活中だけ就活生に使われるが、
これは使われないだろう。酷いレビューで申し訳ない。
7. CRAFTORY
世界中の職人に家具とかアクセサリーとかをなんでもオーダーメイドしてもらえるサイト、アプリ。
私は無印良品で満足している人なのでなんとも言えない。どれぐらい顧客のマーケットがあるだろうか?創業者のインテリアへの熱意は伝わってきたが、その熱意がどれほど今後広まっていくかは未知数だ。(個人的には無理じゃね?って思う)
8. 本の要約サイトflier
これがたしか今回のイベントで1位だ。いろんなスポンサーの賞を総なめにした。
経営陣もまんざらではない様子、直ぐにでも次の調達が出来るだろうといった顔だった。
中身は本の要約サイトだ。
彼らが優れているのは、既に複数の出版社とアライアンスを組んでいる点だろう。また、会場で配布されたサービス名欄に「本の要約サイトflier」と書いてある時点で、ユーザフレンドリーだ。
ずば抜けた評価を得たのもうなずける。
唯一懸念点があるとすればマーケットサイズと、それを現経営陣が楽しめるかどうか?だ。
私から見れば、飽きっぽい感じの経営陣に見えた。全員がずーっとこの事業を続けられるのかの点だけが少しだけ不安だ。
9. aorb
「どちらにせよ、聞いたほうが早い。」とのことで。
ユーザにYesかNoか2択を提案、アンケート結果が貰えるアプリだ。
また、ユーザも同じく、アンケートを投稿することも出来る。
類似サービスで「docci」があげられるだろう。これはポイントサイト系アプリだ。
既にユーザを多く抱えている。これが存在するのが意味するところは、「ユーザは無償ではアンケートには回答しない」ということだ。aorbは既に使ってくれている事前テスターがいるとのことだが、テスターはあくまでテスターであることを忘れてはならないだろう。
おそらく、3ヶ月以内には、ユーザがいない事が理由で、閉鎖されるだろう。
もしくは、ポイントサイトという、レッドオーシャンに乗り出すことだろう。
(勝手な厳しいレビューでごめんなさい
10. Lensy
「簡単」が謳い文句だが、正直、リーチしたい「簡単」じゃないとコンタクトレンズを買わないユーザは、アプリなんていちいち探さないし落とさないし使えないだろうと思う。そんな人は既に楽天市場やAmazonで満足しているだろう。そうではない人は、店頭で買っているだろう。そのあいだのマーケットは私にはあるようには思えない。
(あくまで視力1.5×2な非眼鏡っこな私の主観なのでアテにはならないだろうが
11. Closedcafe
個人の喫茶店でイベントを開催したりすることが出来るアプリ。
活用されていない資産を活用する系のアプリだ。
もっと多くの人が喫茶店の良さを知ってほしい、との理由、喫茶店のオーナーの課題を解決するものだという。
アリかナシかでいえばアリかなって個人的には思う。
ただ、もうcafeにこだわらなくていいんじゃないかって思う。
もしカフェにこだわりたいなら、カフェにイベントくっつけて、カフェじゃないものにしちゃうのは、違うんじゃないかって思う。カフェにはカフェの良さがあるだろう、それぞれのカフェオリジナルの良さが。本が読めるとか、絵が綺麗とか、オーナーごとのこだわりが。そこを活かさないとビジョンが失われるのではないだろうか。
12. Reach
「一生つながる電話帳」というビジョンのアプリだ。URLがないので詳細は割愛する。
個人的には、アリかナシかでいえば、ナシだろう。
AndroidやiOSが勝手に始めるであろう分野、Facebookなどが始めている分野だ。
今更そこの領域に突っ込んで何を解決するというのだろうか。
13. Motto
とりあえずVineっぽいアプリ。写真を撮影すると、写真の撮影前の数秒間も一緒に撮影され、動画として保存されるアルバムアプリ。SNSアプリ。
URL開いたら「hello world」って表示された。
こんにちは、とりあえず作っちゃったけど流行んなくてどうしような起業の迷路へようこそ。
14. YAOYA
iPhoneが八百屋になるアプリらしい。アプリで買うと、近場の農家から産地直送で届くらしい。
個人的には、アリかナシかでいえば、ナシだ。
個人的にはイトーヨーカドーのネットショッピングの方が早くて安くて安心だ。
15. 電子卒業アルバムえがおの本
卒業アルバム出版時に、同時に、アプリの形式でも渡してくれるというサービス。
卒業アルバムの大手上場企業と既にアライアンス済みだという。
良いサービスだなって思う。「最悪、このサービスが終了することになったとしても、思い出だけは消えないように、データ形式はepubにしてある」とのことで、ビジョン、そしてその取り組みも良いと思う。マーケットサイズは私には未知数に見えるが、テレビなどで報道されるなどのメディア露出があれば一気に契約が増える、爆発して伸びるのではないかと思う。ぜひ投資されたし。
以上でMOVIDAの今回のイベントで発表された企業はすべてだ。
その他、「Yahoo!JAPANスター育成プログラム」で開発された3つのアイデアが発表された。
これらはさすがはYahoo!だけあって、素晴らしいものだったと思う。
また、Yahoo!社内ベンチャーだけあって、実現性が近い。正式な発表を待ちたい。
個人的な主観としては総じて、「大喜利」「ネタ」「演劇」って感じのイメージだった。
「誰の」「どんな課題を」「どのように解決する」のか、そしてそれを「なぜ我々がやるのか」が発表されるのがシードラウンド・スタートアップのプレゼンテーションの定番だが、それをすべて含んだ発表が非常に少なかった。これが「MOVIDA NIGHT」というPeatixなどで表示されているイベント名による、夜用にカスタマイズされた発表だったのか、それとも、純粋に、顧客を意識していない会社ばっかりだったのかは分からない。
個人的なイメージでは、後者だろうと思った。課題を解決するサービスは殆ど無い。
あっても、既存の代替手段でほとんどは大丈夫なものが多かった。
このアクセラレーション・プログラムは顧客ではなくイベントでの盛り上がり、開発の楽しさを重視しているように見える。MOVIDAよりOnlabの方が打率は高いだろうと個人的には思わざるをえない。
そんな中で、勝手にBEST3を上げると下記のとおりだ。
1位: 本の要約サイトflier
2位: Eigooo
3位: 電子卒業アルバムえがおの本
これらは顧客の課題を解決するイメージが沸く、既に解決し始めているサービスだ。
ニーズが有り、ソリューションが有り、展開イメージが有る。
私は投資家ではないので、私が言ったところで何の意味もないのだけれど、投資検討の価値ありだろう。
それではまたね(^_^)/~
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