『大企業のほうが成長できるとか完全にウソ』は完全にウソ

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大企業の方が自称ベンチャーより成長できる。
だから、『大企業のほうが成長できるとか完全にウソ』はウソだ。

完全に炎上狙いタイトルに炎上狙い記事で炎上を狙って行っている本記事。ごめんなさい。
ただ、私が『大企業のほうが成長できるとか完全にウソ』はウソと思っているのは間違いない。
ちなみに、私はわりと大企業(上場大手ベンチャー)に就職して、研修を受けた後に、辞めて起業している人間であり、両方をある程度知っているつもりだ。

以下、先に挙げたブログ記事からの引用に注釈しながらコメントしていきたい。

そもそも「研修制度で成長できる」とか思ってる社会人なんている? いないよね?だとしたら、「大企業は研修制度が整ってる。だから成長できる」は、まったく成り立たない。

これは本当。研修制度がある=成長できるではない。研修制度の品質によりピンきりだ。
大体の研修はほとんど役に立たないだろう。
特に、研修を外注してしまっている会社の研修は酷い。
『トヨタ生産方式』に記載されている「なぜなぜ分析(5回のなぜ)」に当たるような内容を、丸一日かけて、自分の経験論をスライドに書き連ねて、ぺらぺらしゃべり続けるような研修が未だにあり続けている。

 

人を成長させるのは「研修制度」なんかじゃなくて、
「いかにストレッチさせるか」(いかに高い目標と裁量権が与えられるか)であり、
「いかにぐちゃぐちゃな環境で成果を求められるか」なんだよ。

これも本当。高い目標と裁量権を与えられ、その目標を達成出来たら、裁量権を活かすことができたら、伸びる。どんな環境でも成果を出せれば伸びる。間違いない。

たとえばベンチャーや外資系企業なら、「海外市場に出ていく必要がある。んじゃ、君、行って来て!」、「えっ!?俺が? まじすか。 ひえー!」ってところ、

大企業だと、
1)年に二回、全社員に海外転勤の希望を書かせる
2)希望者に関しては、語学研修を始める
3)希望者が少ない場合には、海外支社の仕事に興味を持ってもらうために、社内説明会を開く
4)外部研修会社を雇い、何十万円も払って「海外で働くための研修」を受けさせる

これはある意味本当だけど、俺からするとウソ。
前者と後者が全く比較対象になっていない。

「えっ!?俺が? まじすか。 ひえー!」
で動ける人は、大企業でも割りと動ける。自分で考えて動く。
ただ、こんな人間はほとんどいない。マジでいない。俺も十分じゃないだろう、全然。

これで動けない人間にその仕事・目標と裁量権を与えたら、
「えっ!?俺が? まじすか。 ひえー!」
=> 「辞めます」
=> 「すいません、最近体調が悪く、病欠で。。。」
=> 「◯◯さんのほうが適任だと思います!」
となるケースのほうがほとんどだと思う。

目標と裁量権を与えたら伸びるタイプは大企業でも伸びるし、ベンチャーで働くよりも、ダイナミックな動きができる可能性が十分にある。逆に、そうでない人間には、目標と裁量権は苦行でしかない。ストレスが溜まるだけだ。「出来ると思えるだけの知識をみにつけさせてから」の方が、自身を持って進められる、スピード良く成長できる。

研修の投資対効果が思ったほどよくない、昔から改善していないように私も感じるが、だからといって、「研修せず目標と裁量権を与えたら仕事できる」わけじゃない。研修はせざるを得ないからしている。研修をすることが出来ない会社は成長できない会社だ。
成長スピードをランク付けすると下記のとおりだろう

  1. 出来る人だけで構成されたチームで統一のビジョンを持ち、目標と裁量権が与えられる
    (もちろん、入社した自分自信も”出来る人”である必要がある)
  2. しっかりと研修が用意され、今の自分と、今後自分がしていく仕事の間のスキルを埋めていくための研修(知識と実践)が提供され、その後に目標と裁量権が与えられる会社
  3. 出来る人でない人が1名以上含まれる、研修がない会社

「市場から学ぶ能力」がある人なんてそんなにたくさんいないのだ。
出来る人だけで構成されたチームが日本中にあふれている、なんてことはない。
日本中の殆どは実りのある研修のない大・中小企業か、実りのある研修がある大企業だ。

「市場から学ぶ能力」は仕事をしながら身に付けていけばいい。
大学生や高校生の時代からそんな力を持っている人はほとんどゼロに等しい。
『ベンチャーは大企業の3倍以上の速度で成長できる』
なんて言葉に踊らされず、

「自分はどうなりたいか」
「今の自分はどうか」
「未来と今の差分は何か」
「差分を埋めるために自分に最適なプランはなにか」
「プランをアクションする」
この5つを頑張ってみて欲しい。(私も頑張ろう)

ぐっどらっく

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