iPhoneアプリの個人開発者がiOS7時代に出来る3つのダウンロード数促進方法

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iPhoneアプリの個人開発者でも出来るダウンロード数促進方法を書きます。
ありきたりな内容では有るのですが、具体的な方法、無料のツールを交えて説明致します。

まずはじめに、iPhoneアプリの個人開発者の定義を、「個人でアプリを開発していて、プロモーション・広告出稿などは行えない」としたいと思います。この場合に取れる、ダウンロード数促進手法は主に下記の3つです。

  1. 口コミやSNS流入などのバイラルでの流入増加
  2. メディア・広告による流入の増加
  3. 自然流入の増加

1. 口コミやSNS流入などのバイラルでの流入増加
まずこれはみなさんしているかとは思いますが、アプリを作ったら周りの人にとにかくダウンロードしてもらう、ブログなどにレビュー記事を書いてもらう、などです。

リリース初日に一斉に知り合いにダウンロードしてもらえると、それだけでiOS App Storeのカテゴリランキングに入る可能性があります。また、新着からの流入も若干あります。あわせて、カテゴリランキングに入れる可能性があります。

また、良いアプリであれば、その後、ユーザが定着します。定着すると、iOS7の今の時代では、Storeの高いランキングの位置に残る可能性が高いです。厳密には、iOS7のリリースの少し前の日程より、App Storeの何らかのロジックの変更が行われているように私のアプリ達のダウンロード数推移からは見受けられます。ダウンロードはされていたけど使われていなかったアプリはダウンロード数が減少、割りと使われていたものは維持している、という状態が観測できています。

2. メディア・広告による流入の増加
さっき広告出してない!って書いてたじゃん!って感じでは有りますが、2012年ごろより「クロスプロモーション」というのが普及してきました。アプリにクロスプロモーション用のSDKを入れ、クロスプロモーションの広告(通常、別のViewControllerが立ち上がるウォール型広告)を表示すると、その表示した分だけ、他の人のクロスプロモーション広告枠にそのアプリの広告が表示される、というものです。
広告費は一切発生しません。ただし、元々広告を表示して収益を得る予定だった部分が代わりに広告出稿にまわる、という感じなので、金額的にお得だ!というわけではないです。広告を出稿するという手間が省けます。毎日のダウンロード数が少しかさ増し(伸びる)ことになります。

クロスプロモーション広告は主に下記のような物があります。

どれも有名企業なので安心です。CyberAgentさんなんかはAKB48の恋するフォーチューンクッキーを踊ってYouTubeにアップして話題ですねー。(話がそれました)

 

あわせて、レビューサイトなどへの掲載依頼は必須でしょう。
レビューサイトはたくさんあるようです。
参考: こんなにあった! iPhone/Androidアプリを出す時にリリースを送りたい媒体53個総まとめ【全て無料】

3. 自然流入の増加
これが1, 2と比較して、個人開発者にとっては最も重要だと思います。メディア露出や友達のダウンロードなどは一時的なものですので、リリース当初しか見込めません。毎日のダウンロード数の増加が最も重要です。

自然流入の増加のためにカギになるのは、「広告等による安定的な流入の増加」と「ランキングからの流入の増加」と「検索流入の増加」との3つです。1つ目は先に説明したとおりです。

これらがランキングからの流入の増加の鍵になります。

  • 毎日のダウンロード数
  • アクティブ率など、ユーザがきちんと使ってくれているかどうか
  • ブログ記事などでレビューされ、外部リンクを獲得しているかどうか

特に数字の根拠を持っているわけではないのですが、よくアプリを提供している法人の間では話に上がる内容です。アクティブ率については、良いアプリを作るしかないでしょう。良いアプリの作り方は今回は紹介しません。ブログ記事などでレビューされ、外部リンクを獲得しているかどうかについては、先に上げたとおり、リリース当初などに友人にブログ記事を書いてもらったり、メディアにレビュー依頼を出すなどしましょう。

毎日のダウンロード数増加は色々な手法があります。この記事に書いてきた内容でいくらかカバーしていますが、それらに加えて、非常に効果的な方法があります。それが、App Store SEOです。略してASOです。

ASO自体は割りと有名になってきましたが、まだ個人開発者で行っている人は少ないため、紹介させて頂きます。

iOS(iPhone) App Store SEO ASOとは?
その名の通り、iOS App Storeの検索エンジン(Search Engine)に最適化(Optimization)することです。

たとえば、弊社CTOが趣味で作ったカップルで使う家計簿アプリ、CostShareというアプリですと、「CostShare」というアプリ名でリリースしても、誰もそんな検索キーワードでは検索してくれませんので、ダウンロードが一切されません。

AppStoreに提出する際にアプリに関連したキーワードを設定することが出来ますので、そこに「家計簿」と入れれば、検索結果には出るようになります。しかし、検索結果の上位には出ませんので、ほぼダウンロードされません。

じゃぁどうすればいいかというと、
「カップル用 家計簿アプリ CostShare」
という名前にすれば、少なくても、検索キーワードにしか家計簿と入れていないアプリよりは検索結果の上位に出ます。もちろん、この時に他の家計簿アプリと、ダウンロードやアクティブ率(ユーザの使用頻度)など、その他の数値からも検索結果の順位は影響を受けます。しかしながら、「家計簿」とタイトルに入れるか入れないかでは非常にダウンロード数は変わります。

ダウンロード数の比較イメージ:

  • タイトルに家計簿と入れない場合: 5ダウンロード(毎日…)
  • 入れる場合: 50ダウンロード(毎日!)

家計簿と入れたほうがいいね!ということが分かりますね。さらに、「カップル」「家計簿」で検索する人もいるかもしれません。なかなかカップル用の家計簿というのは存在しないので、「CostShare」は「カップル 家計簿」で検索順位は最上位です。

じゃぁ関連するキーワードをタイトルに入れまくればいいじゃないか!という結論に行き着く方も多いかと思います。そうなのです。それがASOなのです!

CostShareはその結果、
「CostShare2人で家計簿!生活費ワリカン◎簡単支出管理 同棲・ルームシェア・家族の節約レシピ 電気ガス水道光熱費料理や食費家賃をレシートで貯金貯蓄 結婚同棲カップルや恋人、新生活に」
というアプリ名になっています。

もうこれ絶対アプリ名じゃないですよね。。。

ぶっちゃけ、やりすぎです。昔はこれがダウンロード数に効いたんですが、最近こんなアプリ名だとAppStoreにアップロード、申請しても、リジェクトされるケースが出てきたようです。ですから、こんなアプリ名はやめましょう。もう少し、ユーザさんにも分かりやすいものにしましょう。CostShareもアプリ名は変えたほうがいいなと思っています。変えるとすると、こんな感じですね。

「カップル用 家計簿アプリ CostShare – 同棲・ルームシェア・夫婦の貯金貯蓄を支援する無料の生活費ワリカンアプリ」

無料とアプリはもしかしたらタイトルに入れたらいけないワードだったかも知れないです。。。自己責任でお願いします。

ちょっとまだ長いですが、ユーザさんにとってどんなアプリか伝わる長さかつ、余計な文言は入っていなくて分かりやすいアプリ名になったかと思います。

アプリを使ってくれる人がいそうな、アプリとしっかりと関連したキーワードをいれるようにしましょう。

これがASOです。まずはここまで、個人開発者の皆さん、ぜひやってみましょう!

 

ここから具体例です。
CostShareは現在このようになっています。

まずは各重要キーワードの検索結果の表示順位
スクリーンショット 2013-09-20 22.33.53
同棲やルームシェア、食費、家賃、同棲などで1位ですね。ワリカンでも上位です。家計簿などビッグワードではほぼ検索結果に表示されていないであろう状態です。

ただし、複合キーワードでの検索もユーザさんは行いますから、複合キーワードの検索結果も検討します。
スクリーンショット 2013-09-20 22.40.11ちょっと思ってたよりイマイチですね。。。

しかしながら、「家計簿」では44位、「カップル」では17位でしたが、「カップル 家計簿」では1位と、カップルで家計簿を付けたいユーザには確実に届く事が分かりました。

また、「無料 家計簿」で36位と、無料の家計簿アプリを探している人には、「家計簿」で検索するよりかは上位になるようになっています。家計簿で44位だからといって、家計簿というキーワードをタイトルから外すことは出来ませんね。

 

入れられるキーワードには限りがあるので、「ランク外」ないしは「20位以降」の順位になっているキーワードはタイトルから外しても良いでしょう。もちろん、ユーザさんに必要なキーワードはユーザさんのために残しましょう。。。

CostShareの場合だと、「割り勘」とかは外してもよさそうですね。ランク外ですし、他のキーワードと組み合わせて使われるイメージもあまり湧きません。

また、各キーワードがどれぐらい検索されているかを類推するには、Google Adwords キーワードプランナーがオススメです。「割り勘」は月間平均検索ボリュームが2,900と大変低いです。家計簿は74,000です。大きめですね。

スクリーンショット 2013-09-20 22.49.38

 

残念ながら、Google AdWords キーワード プランナーは、Google AdWordsのアカウントを開設しないと使えなくなりました。AdWordsを使うためのツールなので、AdWordsを使う人はアカウントを開設、ついでにASOに有利な情報も取得する程度に使いましょう。

ここまでやるのは結構皆さん面倒かとは思いますので、まずは、

  1. 「CostShare」 <= こんなアプリ名はやめる!
  2. 「カップル用 家計簿アプリ CostShare – 同棲・ルームシェア・夫婦の貯金貯蓄を支援する無料の生活費ワリカンアプリ」 <= 長すぎず、どんなアプリか伝わるアプリ名にしてついでに検索流入も確保する!
  3. リリースしたら検索順位を確認する!
  4. 検索順位ランク外のキーワードは外して、タイトルを考えなおし、再度AppStoreに申請する!
  5. 以降、2〜4をループ!

この5ステップをやりましょう!

というわけで、ブログ記事中で度々使った、キーワードごとの検索結果の順位が分かる無料の App Store SEO 用ツール、SearchRankSEO for AppStore はこちらです。 http://aso.actcat.jp/

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