papelookのレビュー炎上から見る、「己の事業が何であるか」を考えることの重要性の提唱
「600万ダウンロード達成」をした、女性の大半が使っているアプリ、「papelook」
このiOS版のレビューが今炎上している
相変わらず…
レビュー : せらみゅ
前回の更新からすぐにまた新しいバージョンが出たのでレビューが反映されたのかと思いましたが相変わらず起動できませんでした。残念です。新しいバージョンを早く使ってみたいのですが…。落ちる
レビュー : こんこんこん19
ずっと使っていたのに、アップデートしたら最初の画面ですぐに落ちます。FBに投稿する写真作りたいのにー。イライラ
レビュー : rijina
使いやすいし好きだったのにアップデートしたとたん開かない。最悪です。
もちろん、こういった不具合はよく起こり得ることだ。
しかし、致命的なのは、これが起きたアプリがpapelookであることだ。
2013年6月26日現在、説明文の一番最初に
※起動しない場合でも、アプリを削除してしまいますと、今までの写真が全て消えてしますのでご注意下さい。
と記載がある。アプリを削除してしまう、写真が消えてしまうことへの注意喚起を促すものだ。これが今取りうる催促の対応方法だったのだろう。対応速度には敬意。
この一文が意味するところは、Papelookは表面上は「モデルの間でも人気のコラージュ&写真切り抜きアプリ」であるが、コラージュ&写真切り取りした写真を保存しておくアルバムアプリであるということである。
ユーザーは写真が消えてしまわないよう非常に願っている。また、バックアップなどを定期的にとるようなユーザ層ではない。ユーザーは「写真切り抜き」を求めているとともに、もっともな前提条件として、それらの「写真切り抜き」を安心して保存して置けることを求めている。求めているというか、前提として考えており、意識していない。バックアップなんてほぼしない。
一度写真が消えたユーザはどう思うだろうか?バックアップをしよう!と思うだろうか?原因はアプリの不具合なのに。私は思うに、ユーザーは、「思い出が消えるアプリはもう怖いから使いたくない」「思い出が消えないアプリを使いたい」「その上でコラージュや切り抜きが出来たらなおいいな」という行動をとるのではないかと思う。
己が提供しているのはクリッピングアプリなのか?クリッピングが出来るアルバムアプリなのか?ただこのどちらかであるのかを見誤っただけで、リソースを投入すべき先を誤ってしまう。
己の事業が何であるのかを把握、未来を想定し、リソースの調達と投入を行なっていかなければならない。
と、ここまで辛辣に書いてみたが、Papelookは私の会社が投資を受けているOpen Network Labから投資を受けている会社である。いわば仲間、のようなものだ。それをディスるなんてなんたることだ!とおもわれるかもしれないが、この記事を通して、Papelookの改善につながればいいなと、自分なりの精一杯の意見を述べているつもりである。
もちろん、この記事を通して、その他の人にも、「己の事業が何であるのか」を考える機会になればいいなとも思って書いている。
ちなみにもし私がPapelookを今運営しているとしたら、エンジニアの採用に最重点を置く。選択と集中のためにマネタイズは後回しにし、3000~1億の資金調達を目指す。写真市場、思い出市場は大きい。狙えるビジネスモデルはいくらでもある。
この調達したお金とエンジニアを使って何をやるかというと、下記の3つである。
- mixi/FB/Twitter/SMSなどのアカウント登録機能の追加
- クラウドストレージによる自動バックアップ(iCloudでも可)
- スタンプショップなどの写真の価値を上げるための拡張機能の拡充
加えて、その後何をしていくかと言われると、
- 前略プロフィールみたいな、自分の写真やプロフを自慢するサービスに転換する
- プリクラの加工を後でiPhoneで出来ます的なtoB展開
- iPhone内カメで写真とって補正加工してクリッピングして印刷して郵送するサービスを開始する
といった事をやりたい。どれが正しいかは分からない。ユーザに聞いてみないと。3はハードルが高いけど、プリクラ業界を取りにいける可能性がある。今時の高校生に500円とか700円でプリクラを頻繁に撮るのは厳しいのではないかと思う。少なくても田舎では。。。
兎にも角にも、Papelookはアルバム+付加価値サービスであるので、アルバムを最重点にするためにエンジニア確保が最優先だと私は思う。エンジニアは高いので、そのための資金調達も最重要だと思う。
自分なりに他社の事業を全力で考えてみました。おしまい。成長するといいな。。。
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